映画「Léon: The Professional – レオン」は、1994年に公開されたフランス・アメリカ合作のアクション映画で、リュック・ベッソンが監督・脚本を手がけました。今でもレオンを演じるジャン・レノ、マチルダを演じるナタリー・ポートマンの代表作といっても過言でないでしょう。
ジャン・レノはこれ以前にも「グラン・ブルー」という有名な作品を含め、数多くの作品に出演しているが、やはりこの映画の印象は大きいのではないでしょうか。さらに、ナタリー・ポートマンはこれが映画デビュー作というから、驚きだ。あの愛くるしい演技、時に大人をもドキッとするような真剣な眼差しに心を打たれた人は多いだろう。
現在のナタリー・ポートマンも数多くの作品に出演し、世界のトップ俳優ではあるが、彼女の名を聞くと、あの頃の容姿を思い浮かべる人は多いことだろう。また、刑事役で出演している、ゲイリー・オールドマンの演技も見逃せない!
物語は、レオンがプロの殺し屋として働きながらも、人間性を感じることができる一面を持つと同時に、マチルダとの関わりを通じて心の変化が生じていく姿が描かれています。この映画は暴力的でありながらも人間ドラマ的な側面を描いた作品として高く評価されていますね。
この映画の主な撮影場所は、主にニューヨークで撮影されました。都市の景観やアーバンな環境が映画の中で重要な要素となっています。また、ルイジアナ州ニューオーリンズでも、映画の舞台となる環境や建物の多くは、実際にはニューオーリンズで撮影されました。特にフレンチ・クオーター地区の風景が映画に登場していますね。
あらすじや主演キャストなどは他のサイトでも確認出来るので、このコンテンツでは映画「Léon: The Professional – レオン」を英語で見るための英単語リストもまとめてありますので、ぜひご利用ください!
レオンの動画、名言
レオンの名言・名セリフと日本語訳
映画「レオン」を見て、心に残るシーン・セリフは人それぞれあると思いますが、ここでは名言・名セリフと言われる言葉とその日本語訳を紹介します。
”Is life always this hard, or is it just when you’re a kid?”
「人生はずっと辛いものなの? それとも子どものときだけ?」
映画序盤、アパートの階段に腰掛けるマチルダ。レオンがそこを通ると彼女は鼻血を流していた。そのマチルダがレオンに対して、ふと愚痴とも同情を得るようにも、こんな名言を呟く。
レオンは空気を読めないので、この言葉に対して「ずっと辛いものさ」と返す。マチルダは女心が分かっていないのね、とばかりな苦笑いをする。これがこの2人の関係の始まりだとは両者は思わないでしょうね。
”I don’t give a shit about sleeping, Leon. I want love… or death. That’s it. ”
「眠ることなんてクソくらえよ。私が欲しいのは愛か、死よ。それだけ。」
レオンは銃の扱いやその他の方法を教えるも、マチルダに実際に自分がやっているようなことはさせない。それにマチルダの弟を殺したスタンスフィールドは厄介で、手を出させたくなかった。だが、マチルダは復讐に思いを昂らせ、レオンの態度に苛立ちを見せる。彼は自分のようなことをしたら、前のようには眠れなくなる、というとマチルダが言った名言がこれだ。
育ちの悪いような暴言を吐きながら、その締めくくりは愛か死と。まるでシェイクスピアのようなセリフだ。激しい感情の中にも、か弱さが見えるのに、マチルダの真っ直ぐな視線があると、それも強さに変わるような気がしますね。
”That’s good. because I take no pleasure… in taking life… if it’s from a person who doesn’t care about it.”
「いいね。死んでもいいという人間の命を、奪っても面白くないからな。」
レオンのはっきりしない態度に居た堪れなくなったマチルダは、彼に頼らず、弟の仇のスタンスフィールドを殺そうと攻め入るが、逆にそれに勘づいたスタンスフィールドに追い詰められてしまう。その時に彼が言った名セリフがこちら。
このセリフにはスタンスフィールドの残忍さ伝わってくる、感情の乗った素晴らしいセリフだ。やはりゲイリー・オールドマンはこういう役ではハマりまるね。刑事という立場なのに悪人という。この矛盾というか、本性というもの表現が圧巻ですね。
”You’ve given me a taste for life. I wanna be happy…”
「君は人生の素晴らしさを教えてくれた。幸せになりたい。」
アパートに突入してきた特殊部隊に追い詰められたレオンとマチルダ。レオンは通気口からマチルダを逃そうとするが、また1人になってしまう、離れてしまうことを恐れ、行くのをためらる彼女に対し、レオンが言った名言の一部がこちら。
言葉数が少ないレオンからは想像もつかないような、このセリフ。今まで想いを堰き止めていたかのような単語が溢れて出していますね。これだけ想える人に出会えた人は本当に幸せでしょうね。
レオンに出てくる英単語
ジャン・レノ演じるレオンは、イタリア系アメリカ人の移民の要素が取り入れられているため、彼の英語には訛りが感じられます。彼自身もフランス出身の俳優であり、この訛りは彼のキャラクターに独特の魅力を与えていますね。設定のため、時々イタリア語の会話もありますが、それ以外は聞き取りやすい英語が多いと感じられます。また、映画としても名作中の名作のため、ぜひ英単語リストにも目を通し、英語字幕、字幕なしでの鑑賞にもチャレンジしてみてください!
全ての英単語数:約6,723個
英単語の種類:約1,211種類
チェックしておく英単語リスト:47個
この単語リストを先にチェックしておけば、映画「レオン」に出てくる英語も自然に聴こえてきますよ!
alpha [ˈælfə] : アルファ、(物事・順序などの)初め、第 1 (位のもの)、第 1 級、(学業成績の)優、アルファ星、主星
anchovies [æˈntʃoviz] : anchovyの複数形。アンチョビー
axe [æks] : (昔の)戦斧(せんぷ)
beaut [bjúːt] : すてきなもの
bene [bénə] : 「善・良」の意
bombacut [***] : ***
butt [bˈʌt] : (武器・道具などの)太い方の端、(やりの)石突き、(銃の)台尻、床尾、(釣りざおの)さお尻、手元、樹木の根元、葉柄の基部、丸太切れ、残片
capisce [ka.ˈpiʃ] : 《俗語》わかった?
chamber [tʃéɪmbɚ] : (立法・司法機関の)会議場、議院、議会、会館、会議所、(宮廷・王宮の)公式の間、謁見(えつけん)室、(裁判所内の)判事室、裁判官執務室、(特に
chinks [tʃɪŋks] : chinkの三人称単数現在。chinkの複数形。中国人
craziness [ˈkrezinʌs] : 発狂
cuddle [kˈʌdl] : (愛情をこめて)抱き締める
cursing [ˈkɝsɪŋ] : curseの現在分詞。(人などに災い・不幸がふりかかるようにと)のろう
dope [dóʊp] : 麻薬、(競走馬などに飲ませる)興奮剤、機械油、ドープ塗料、内報、勝ち馬予想、(秘密の)情報、まぬけ
enrolled [ɛˈnrold] : enrolの過去形、または過去分詞。氏名を名簿に載せる、 会員にする
faggot [fˈægət] : (男性の)同性愛者、ホモ
federal [fédərəl] : 連邦の、連邦制の、連邦政府の、米国家の、合衆国の、(米国の南北戦争時代の)北部連盟の、北軍の、(米国の)連邦党の
filthy [fílθi] : 不潔な、よごれた、汚い、みだらな、下品な、卑猥(ひわい)な、ひどい、くさるほどあって
forfeit [fˈɔɚfɪt] : 代償、罰金、科料、追徴金、没収物、(トランプなどのゲームで失敗や条件を満たせないために)取り上げられるもの、(その)罰金ゲーム、没収、喪失、剥奪(はくだつ)
headmistress [ˈhɛˌdmɪstrʌs] : headmaster の女性形
indestructible [ìndɪstrˈʌktəbl] : 破壊できない、不滅の
inhale [ɪnhéɪl] : 吸入する、肺まで吸い込む
leftovers [ˈlɛˌftovɝz] : leftoverの複数形。残りの、 余りの、 食べ残しの
lessen [lésn] : (…を)少なくする、減らす
medic [médɪk] : 医者、医学生、インターン生、衛生兵
millie [ˈmɪli] : ミィリ; ミリー
morgue [mˈɔɚg] : (身元不明の)死体公示所、モルグ、(新聞社の)資料室、調査部、(資料室の)(参考)資料
neatness [ˈnitnʌs] : 小節
overdo [ˈovəɻdu] : (…を)やりすぎる、(…に)度を超す、(…を)使いすぎる、誇張する、大げさに示す、(…を)煮すぎる
overtures [ˈovɝˌtʃʊrz] : overtureの複数形。交渉開始、 提案、 申し入れ
pilgrim [pílgrɪm] : 巡礼者、霊場参拝者、放浪者、旅人、Pilgrim Fathers の一人
precinct [príːsɪŋ(k)t] : (都市などで特定の)地域、区域、(行政上の)区域、学区、選挙区、警察管区、(塀などに囲まれた)構内、境内、周囲、付近
procedure [prəsíːdʒɚ] : (進行・行動の)手続き、手順、順序、訴訟手続き、議事手続き
prolonged [prʌˈlɔŋd] : 延長した、長引く、長期の
quart [kwˈɔɚt] : クォート、0.946 リットル、1.136 リットル、1.101 リットル、1 クォート入りの瓶
sleeve [slíːv] : (衣服の)そで、たもと、(レコードの)カバー、ジャケット、スリーブ管、軸さや
squad [skwάd] : (軍隊の)分隊、(同じ仕事に従事する)隊、団、チーム
stai [ˈstɑi] : サブタスクABENDインターセプト
streak [stríːk] : (地色と異なる細長い)筋、しま、線、稲妻、光線、層、傾向、気味、調子、(短)時間
tal [tɑl] : アキレス腱延長術
thigh [θάɪ] : もも、大腿(だいたい)、(動物の後脚の)もも、(鳥の)もも
tuition [t(j)uíʃən] : 教授、授業、授業料、月謝
turf [tˈɚːf] : 芝地、(移植などのために四角に切り取った)芝、(切り出した)泥炭塊、競馬場、競馬、(やくざの)なわばり
valid [vˈælɪd] : 根拠の確実な、確かな、正当な、妥当な、有効な、効力のある、効果的な、法的に有効な、正当な手続きを踏んだ5
weirdo [wíɚdoʊ] : 奇人
whimsical [(h)wímzɪk(ə)l] : 気まぐれな、むら気な、変な、妙な、こっけいな
wounded [wúːndɪd] : 傷ついた、負傷した、負傷者(たち)、傷つけられて
レオンの登場人物、キャスト、監督、脚本等
映画はもちろん監督や脚本も重要ですが、なんといっても誰がどの役を演じるのか、それが作品の良し悪しを大きく左右すると言っても過言ではないですよね。映画「レオン」では、登場人物に以下のような俳優が配役され、出演しています。
レオン・モンタナ役 | ジャン・レノ |
マチルダ・ランドー役 | ナタリー・ポートマン |
ノーマン・スタンスフィールド役 | ゲイリー・オールドマン |
トニー役 | ダニー・アイエロ |
マルキー役 | ピーター・アペル |
ウィリー・ブラッド役 | ウィリー・ワン・ブラッド |
スタンスフィールドの部下(2nd)役 | ドン・クリーチ |
ベニー役 | キース・A・グラスコー |
ジョセフ・ランドー(マチルダの父)役 | マイケル・バダルコ |
マージ・ランドー(マチルダの義母)役 | エレン・グリーン |
監督、脚本等その他の情報は以下の通りです。
監督 | リュック・ベッソン |
脚本 | リュック・ベッソン |
製作 | パトリス・ルドゥー |
音楽 | エリック・セラ |
撮影 | ティエリー・アルボガスト |
編集 | シルヴィ・ランドラ |
制作会社 | ゴーモン |
製作会社 | レ・フィルム・デュ・ドーファン |
配給 | ゴーモン・ブエナ・ビスタ・インターナショナル コロンビア ピクチャーズ 日本ヘラルド映画 |
公開 | 1994年11月18日(日本:1995年3月25日) |
上映時間 | 110分(劇場版) 133分(完全版) |
製作国 | フランス |
製作費 | $16,000,000 |
興行収入 | $45,284,974 |
レオンの見どころ
キャラクターの深み:主人公であるレオンと、彼と交流することになる少女マチルダのキャラクターは非常に魅力的で深みがありますよね。レオンのクールで冷徹な殺し屋の一面と、同時に彼の人間らしい感情や葛藤が描かれていますね。マチルダもまた、幼さと逞しさを併せ持つキャラクターであり、二人の関係が物語を引き締めていることでしょう。
アクションとサスペンス:この映画はアクション映画であり、レオンの殺しの腕前が見どころの1つです。緻密なアクションシーンと緊迫感あるサスペンスが、見ている人を引き込みますね。特にレオンが仕掛ける戦略的で効果的なアクションは見応えがあります!
感動的なストーリー:映画は孤独な殺し屋が人間性に触れ、変化していく過程が描かれています。この感動的で心温まるストーリーが、見ている人に強く訴えかけることでしょう。登場人物たちの成長や変化が見どころの1つです。
演技力:ジャン・レノとナタリー・ポートマンの演技が素晴らしいと高く評価されていますね。特にナタリー・ポートマンが幼いながらも強く、感情豊かな演技を披露しており、注目される作品となりましたね。
美しい映像:映画は美しい映像で知られており、特にニューオーリンズの風景や都市の中で繰り広げられるアクションシーンが印象的です。監督のリュック・ベッソンの映像表現力が光りますね。
また、ダイジェストでもよく見られる、怯え震えながらドアの前で助けを求めるマチルダを、ドアスコープから覗くレオン、それに2人の生活やマチルダが、マリリン・モンローなどに扮してクイズをやっているシーンなどすごく素敵なシーンが多いですが、見どころというのであれば、やはりゲイリー・オールドマン演じる刑事スタンスフィールドが、麻●をキメてから、クラシック音楽を聴きながら、鼻歌まじりでショットガンで部屋中をぶっ放すシーンだろう。あのようなバイオレンスシーンにゾクゾクする。
また、スティングが歌う「Shape of my heart」が流れるなか、最後のシーンはとても感動的だ。まだそのシーンを思い浮かべられない人、また忘れてしまった人は是非見てほしい!
レオンの主題歌、挿入歌等
曲名:Shape of My Heart(シャイプ・オブ・マイ・ハート)
アーティスト名:Sthig(スティング)
印象的な繰り返されるガットギターのフレーズ、そこに透き通るようなスティングの歌がのり、なんとも哀愁漂う、エンディングに相応しい曲だ。サビの部分も力強さは感じつつも、淋しさを感じる素晴らしい曲だ。映画とともにぜひじっくり味わってほしい名曲。
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