映画「The Revenant – レヴェナント:蘇えりし者」は、2015年に公開されたアメリカの西部劇アクションドラマ映画です。この映画は、アメリカの探検家ヒュー・グラス(主演:レオナルド・ディカプリオ)が、19世紀のアメリカ西部の過酷な自然環境での生存闘争を描いています。映画は壮大な自然景観、過酷な撮影条件、そして主人公の過酷な体験を中心に物語が展開します。
映画の主な撮影場所は、カナダ、アルバータ州のアイスフィールド・パークウェイ、アメリカ、モンタナ州のパラダイスバレー、アルゼンチン、ティエラ・デル・フエゴ等と言われています。
あらすじや主演キャストなどは他のサイトでも確認出来るので、このコンテンツでは映画「The Revenant – レヴェナント:蘇えりし者」を英語で見るための英単語リストもまとめてありますので、ぜひご利用ください!
レヴェナント:蘇えりし者の動画、名言
Hugh Glass: No… Revenge is in God’s hands. Not mine.
– グラス「いや・・・復讐は神の手の中にある。俺じゃない」 –
レヴェナント:蘇えりし者の名言・名セリフと日本語訳
映画「レヴェナント:蘇えりし者」を見て、心に残るシーン・セリフは人それぞれあると思いますが、ここでは名言・名セリフと言われる言葉とその日本語訳を紹介します。
”As long as you can still grab a breath, you fight. You breathe… keep breathing.”
「まだ呼吸が続くうちは、戦うんだ。呼吸を、呼吸をし続けるんだ。」
このセリフは後でも登場するが、ヒュー・グラスが息子のホークにポーニー族の言葉で語る名言。この言葉を胸に、グラスは自分自身が実践していくことになる。
絶望に打ちひしがれた時、何もかも諦めたくなる時もありますよね。でも、なんとかやっていくときっと新しいことが待っているものです。
”You all have stolen everything from us. Everything The land. The animals. ”
「お前たちは我々からすべてを盗んだ。すべての土地も、動物たちも。」
エルク・ドックはフランス人の毛皮ハンターに、毛皮を馬やライフルと交換するように持ちかけるが、そのリーダーはそれを渋っているときの名セリフ。だが、その毛皮自体も彼がグラスたちから奪ったものだ。
この言葉には痛みすら感じますね。こういう時は声を抑えることが出来ないのが、よく表現されていますね。
”I ain’t afraid to die anymore. I’d done it already.”
「死などもはや怖くない。一度は死んだ身だ」
グラスを埋葬したとウソをついていたフィッツジェラルドは逃走する。グラスは傷だらけだったが、息子を殺したフィッツジェラルドへの復讐心を表す名セリフ。
ディカプリオの演技と相まって、言葉の重みが違いますね。
レヴェナント:蘇えりし者に出てくる英単語
実際に映画を見た人は分かると思いますが、この映画、言語が英語だけではありません。Wikipediaで確認したところ、英語に加えアリカラ語、フランス語、ポーニー語が使われているようです。フランス語は聞けばなんとなく違いは分かるかもしれませんが、他の2言語は何がなんだか。そのため、正直にいいますとこの映画は英語を学習するには向いていないかもしれません。
ですが、映画自体はとても素晴らしいのです!名作です!かつ、これまで数々の名作映画で主演をしながらもアカデミー賞に縁のなかったレオナルド・ディカプリオが、ついにこの作品で初のアカデミー主演男優賞を受賞したのです。ディカプリオファンは当然のこと、映画ファンであればこれを見逃すわけにはいかないでしょう。
また、2時間36分という長編映画でありながら、総単語数は約5,400個と少なく、これによりいかに絵や俳優の演技で映画が作られているか分かりますね。また、1つ1つの言葉にも集中しやすいでしょう。なので、気になる方は英単語リストも確認しつつ、ぜひ英語字幕、字幕なしにもチャレンジしてみてください!
全ての英単語数:約5,408個
英単語の種類:約種1,048類
チェックしておく英単語リスト:62個
この単語リストを先にチェックしておけば、映画「レヴェナント:蘇えりし者に出てくる英単語」の英語も自然に聴こえてきますよ!
alongside[əl`ɔːŋsάɪd] : そばに、並んで、一緒に、横付けに、舷側に
ammunition[`æmjʊníʃən] : 弾薬、(議論での)攻撃手段
bales[belz] : baleの三人称単数現在。baleの複数形。(船積用商品の)梱(こり)、 俵
basking[ˈbæskɪŋ] : baskの現在分詞。暖まる、 日なたぼっこをする
beaver[bíːvɚ] : ビーバー、ビーバーの毛皮、ビーバーの毛皮で作った帽子、厚地のラシャ、(仲間の仕事を奪うほどの)がんばり屋、仕事の虫、女性性器
breeches[bríːtʃz] : (ひざ上で留める男子用の)半ズボン、ズボン、ズボン下
burial[bériəl] : 埋葬、埋葬式
canteen[kæntíːn] : (軍隊の) 酒保、(軍人の)娯楽所、クラブ、(バザーなどの)売店、(被災地などの)食料供給所、(会社・工場・学校などの)食堂、(軍人・ハイカー用の)水筒、ナイフ・フォーク・スプーンのセット
claw[klˈɔː] : (猫・タカなどの鋭く曲がった)かぎつめ、かぎつめのある足、(カニ・エビなどの)はさみ、つめ形のもの、(金づちの先の)くぎ抜き
commend[kəménd] : ほめる、推賞する、(…に)推薦する、勧める、ゆだねる、託する
conscience[kάnʃəns] : 良心、道義心、善悪の観念
creek[kríːk] : 小川、クリーク、(海・川・湖の)(小さな)入り江、…浦
cubs[kʌbz] : cubの三人称単数現在。cubの複数形。(クマ・ライオン・キツネなど肉食動物の)子、 幼獣
delirious[dɪlí(ə)riəs] : 精神が錯乱した、うわごとを言う、(…で)うわごとを言って、精神が錯乱して、興奮した、無我夢中の、(…に)興奮して、無我夢中になって
downriver[ˌdaʊˈnrɪvɝ] : 下流域
elk[élk] : (ヨーロッパ)ヘラジカ
expedition[èkspədíʃən] : 遠征、(探検・学術研究など一定の目的をもつ)旅行、探検旅行、遠征隊、探検隊、急速、迅速
feathernecks[****] : 同じ穴のむじな的な意味
flanked[flæŋkt] : flankの過去形、または過去分詞。横腹、 わき腹
girlie[gˈɚːli] : ヌード女性(が売り物)の
git[gít] : ばか者、ろくでなし
giveth[ˈgɪvɛθ] : God giveth:神が与えてくださる
godforsaken[ˈɡɑd.foʊrˌseɪk.ən] : 荒涼たる、わびしい、人里離れた、神に見捨てられた、堕落し果てた
grizzly[grízli] : 白髪交じりの、灰色の(熊)
gutted[ˈgʌtɪd] : 腸
haul[hˈɔːl] : (…を)強く引く、引っぱる、たぐる、引きずっていく、(…を)(列車・船などで)運ぶ、運搬する、針路を変える
heave[híːv] : (力を入れて)持ち上げる、体を持ち上げる、波打たせる、苦しそうに出す、あげる、吐く、(…を)投げる、投げ出す、ほうる、綱で巻き揚げる
hollering[ˈhɑlɝɪŋ] : hollerの現在分詞。叫ぶ、 どなる、 大声で言う
hoop[húːp] : (たる・おけ などの)たが、金輪、(輪回し遊びの)輪、たが状のもの、(サーカスの)輪くぐりの輪、(バスケットボールの)バスケットリング、(平型の)指輪、(もと婦人服のスカートを張り広げた鯨のひげ・鋼鉄などの)張り骨、門
lag[lˈæg] : のろのろ歩く、ぐずつく、沈滞する、遅れる、弱まる、衰える
lieutenant[luːténənt] : 上官代理、副官、大尉、中尉、(警察の)警部補、(消防署の)隊長補佐
meaty[míːṭi] : 肉のような、肉のたくさん入った、肉付きのよい、太った、内容の充実した
mercy[mˈɚːsi] : 慈悲、情け、容赦、(不運の中の)幸運(なこと)、恵み、おや、まあ
mule[mjúːl] : ラバ、がんこ者、片意地者、つっかけ式のスリッパ
muzzle[mˈʌzl] : (犬・猫などの)鼻口部、鼻づら、(鼻づらにはめる)はめ口具、口輪、銃口、砲口
pelt[pélt] : ものを投げて攻撃する、(…に)投げつける、(…に)激しく降らせる、浴びせかける
plews[****] : plewの複数形。ビーバーの皮
reenlist[****] : 再び兵籍に入れる
ridge[rídʒ] : 山の背、尾根、分水嶺、隆起(線)、鼻梁(びりよう)、うね、あぜ、(屋根の)棟(むね)、(高)気圧の峰
rotten[rάtn] : 腐った、不潔な、悪臭を放つ、(道徳的・社会的に)堕落した、砕けやすい、もろい、柔らかな、とてもいやな、不愉快な、ひどい
runt[rˈʌnt] : (動物のひと腹の子の中で発育不良の)小さな子、ちび、できそこない
sacrament[sˈækrəmənt] : サクラメント、聖餐(式)、聖晩餐(式)、聖体、(特に)聖餐用パン
savage[sˈævɪdʒ] : 獰猛(どうもう)な、残忍な、残酷な、野蛮な、未開の、(自然のままに)荒れた、荒涼とした、飼い慣らされていない、野生の、かんかんに怒った
scalped[skælpt] : scalpの過去形、または過去分詞。頭の皮、 頭皮
scavengers[ˈskævʌndʒɝz] : scavengerの複数形。清掃動物、 腐(肉)食動物
shitless[ʃítləs] : とても;極限状態の。俗語
stabbed[stæbd] : stabの過去形、または過去分詞。(とがったもので)刺す
stability[stəbíləṭi] : 安定、確固、着実、堅忍不抜、(船舶・航空機の)復原力、安定性
stash[stˈæʃ] : こっそりしまう、隠す、蓄える
stature[stˈætʃɚ] : (人の)身長、背丈、(精神的な)成長(度)、進歩、(到達した)才能、才覚、達成、偉業
sublimity[səblíməṭi] : 荘厳、雄大、高尚、絶頂、極致、荘厳なもの、崇高な人
sumbitch[sʌ́mbitʃ] : スラング:son of a bitchと同義語
swarm[swˈɔɚm] : 群れ、うじゃうじゃした群れ、大群、群衆、大勢、たくさん
swelling[ˈswɛl.ɪŋ] : 膨張、はれ上がり、(体の)はれもの、こぶ、隆起部
taketh[ˈtekʌθ] : God taketh away:神が奪い去る
tarred[tɑrd] : tarの過去形、または過去分詞。タール
thee[(弱形) ði; (強形) ðíː] : なんじを
topknot[ˈtɑˌpnɑt] : (婦人の頭につける)髪飾り、(頭の頂の)毛の房、(人の)頭頂のまげ、(鳥の)冠毛
torturing[ˈtɔrtʃɝɪŋ] : tortureの現在分詞。拷問(ごうもん)、 責め苦
treason[tríːzn] : (君主・国家に対する)反逆(罪)
wailing[ˈwelɪŋ] : wailの現在分詞。泣き叫ぶ、 声をあげて泣く7
whooping[ˈwupɪŋ] : whoopの現在分詞。(喜びなどの)おーい(という叫び声)
レヴェナント:蘇えりし者の登場人物、キャスト、監督、脚本等
映画はもちろん監督や脚本も重要ですが、なんといっても誰がどの役を演じるのか、それが作品の良し悪しを大きく左右すると言っても過言ではないですよね。映画「レヴェナント:蘇えりし者」では、登場人物に以下のような俳優が配役され、出演しています。
ヒュー・グラス役 | レオナルド・ディカプリオ |
ジョン・フィッツジェラルド役 | トム・ハーディ |
アンドリュー・ヘンリー役 | ドーナル・グリーソン |
ジム・ブリッジャー役 | ウィル・ポールター |
ホーク役 | フォレスト・グッドラック |
アンダーソン役 | ポール・アンダーソン |
マーフィー役 | クリストッフェル・ヨーネル |
スタビー・ビル役 | ジョシュア・バーグ |
エルク・ドッグ役 | ドウェイン・ハワード |
ポワカ役 | メラウ・ナケコ |
トゥーサン役 | ファブリス・アッデ |
ヒクク役 | アーサー・レッドクラウド |
ブーン役 | クリストファー・ロザモンド |
デイヴ・ストマック・ウーンド役 | ロバート・モロニー |
ジョーンズ役 | ルーカス・ハース |
フライマン役 | ブレンダン・フレッチャー |
ウェストン役 | タイソン・ウッド |
ベケット役 | マッカレブ・バーネット |
ヒュー・グラスの妻役 | グレイス・ドーヴ |
監督、脚本等その他の情報は以下の通りです。
監督 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
脚本 | マーク・L・スミス アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
原作 | マイケル・パンク 『蘇った亡霊:ある復讐の物語』 |
製作 | アーノン・ミルチャン、他 |
製作総指揮 | ブレット・ラトナー、他 |
音楽 | 坂本龍一 アルヴァ・ノト |
撮影 | エマニュエル・ルベツキ |
編集 | スティーヴン・ミリオン |
製作会社 | リージェンシー・エンタープライズ ラットパック=デューン・エンターテインメント |
配給 | 20世紀フォックス映画 |
公開 | 2016年1月8日(日本:2016年4月22日) |
上映時間 | 156分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
製作費 | $135,000,000 |
興行収入 | $532,950,503(日本:10.8億円) |
レヴェナント:蘇えりし者の見どころ
レオナルド・ディカプリオの演技:主演のレオナルド・ディカプリオは、ヒュー・グラスという探検家の役を熱演し、その演技が高く評価されました。彼は非常に過酷な状況での生存闘争や苦痛をリアルに演じ、アカデミー賞で主演男優賞をついに受賞しましたね。
壮大な自然景観:映画は自然環境を美しく、かつ過酷に描写しており、雪山、氷河、森林、川などの壮大な風景が見どころの1つです。撮影場所が実際の自然環境であるため、その美しさが際立っていますね。
長回り撮影:監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは、この映画を長回り撮影として知られる特殊な撮影手法で撮影しています。これは、シーンごとの切り替えを極力避け、一つの長いショットでストーリーを進める手法で、見ている人を物語に没入させる効果があります。
過酷な生存闘争:物語は、主人公が過酷な自然環境での生存闘争を繰り広げる姿を描いています。彼の遭遇する困難や敵対的な状況が、緊張感と興奮を感じさせますね。
優れた映像技術:印象的な映像美が表現されており、視覚的な饗宴を楽しむことができます。自然の美しさと過酷さが、映画の核心となっているところも見どころの1つですね。
レヴェナント:蘇えりし者の主題歌、挿入歌等
曲名:The Revenant Main Theme(レヴェナント・メイン・テーマ)
アーティスト名:Ryuichi Sakamoto(坂本龍一)
イニャリトゥは監督になる前はラジオDJだったらしく、坂本龍一は記者会見の際に「音楽に対する耳が滅茶苦茶いいし感性が鋭い。精度の高い耳でああだこうだ言うから困る」と語っていたそうです。やはり映画監督をやるような方は、様々なことを経験し、感性が磨かれているんでしょうね。
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