日本語のタイトルだけ見てしまうと、文句を言っている同士の争いかとも想像できますが、この「Kramer」はファミリーネームであり、同じ名前の人同士が争っている、つまり離婚協議のことを意味している。自分の主張や文句ばかりをいう人の「クレーマー」の場合は「Claimer」と表現します。
結婚し夫婦になり、子供ができ父親母親となったとしても1人の人間であり、全てを家族のため、子供のためとは割り切れないもの。世間から幸せそうに見えても、その人自身は何かを我慢し、不満を抱えているかもしれない。他人や世間は関係なく、家族の問題はその家族で話し合っていくしか正解はないんでしょうね。
物語の舞台はアメリカ・ニューヨーク州マンハッタン。時代背景はこの映画が公開された1979年前後でしょう。最後には、「Kramer vs. Kramer – クレイマークレイマー」を英語で見るための英単語リストもまとめてありますので、ぜひご利用ください!
クレイマークレイマーの動画・名言
クレイマークレイマーの監督、出演者等
監督:Robert Benton(ロバート・ベントン)
出演者:Dustin Hoffman(ダスティン・ホフマン)、Meryl Streep(メリル・ストリープ)、Jane Alexander(ジェーン・アレクサンダー)、Justin Henry(ジャスティン・ヘンリー)等
公開日:1979年12月8日(日本:1980年4月5日)
上映時間:105分
配給会社:Columbia Pictures(コロンビア ピクチャーズ)
クレイマークレイマーに出てくる英単語
全ての英単語数:約9,523個
英単語の種類:約1,469種類
チェックしておく英単語リスト:101個
この単語リストを先にチェックしておけば、映画クレイマークレイマーの英語も自然に聴こえてきますよ!
abuse [əbjúːz] : 乱用する、悪用する、裏切る、(…を)口汚くののしる、(…を)虐待する、酷使する、そまつに扱う
ad [ˈæd] : 広告
allergic [əlˈɚːdʒɪk] : アレルギー(性)の、アレルギーを起こして、(…が)大嫌いで
attorney [ətˈɚːni] : (委任状で正式に代行を委任された)代理人、(事務)弁護士
automats [***] : automatの複数形。自動販売式食堂、 オートマット
bedbugs [ˈbɛdbʌgz] : トコジラミ
brat [brˈæt] : (手に負えない)子供、がき
bully [bˈʊli] : (弱い者・小さい者をいじめる)いじめっ子、がき大将
butt [bˈʌt] : (武器・道具などの)太い方の端、(やりの)石突き、(銃の)台尻、床尾、(釣りざおの)さお尻、手元、樹木の根元、葉柄の基部、丸太切れ、残片
checkbook [ˈtʃɛˌkbʊk] : 小切手帳
con [kάn] : 反対して
cons [kɑnz] : conの三人称単数現在。conの複数形。反対して
considerable [kənsídərəbl] : (量・数が)かなりの、相当な、少なからぬ、考慮に入れるべき、無視できない、重要な、著名な
constancy [kάnstənsi] : 志操堅固、節操、貞節、恒久性、不変
contempt [kəntém(p)t] : 軽蔑、侮り、侮辱、軽視、(人から)軽蔑されていること、恥辱、不面目、(司法・議会などに対する)侮辱罪
counsel’s [ˈkaʊnsʌlz] : counselの三人称単数現在。counselの複数形。(熟慮・相談のうえでの)助言、 忠告
crunchier [***] : クランチィ
crunchy [krˈʌntʃi] : バリバリいう、ザクザクと音がする
custody [kˈʌstədi] : 保護、管理、(後見人としての)保護(の義務、権利)、拘留(こうりゆう)、拘置、強制収容、監禁
decreed [dɪˈkrid] : decreeの過去形、または過去分詞。法令、 制令、 布告
desertion [dɪzˈɚːʃən] : 捨て去ること、遺棄、職場放棄、脱走、脱鑑、(配偶者の一方・子の)遺棄
detergent [dɪtˈɚːdʒənt] : 洗浄性の
disfigured [dɪˈsfɪgjɝd] : disfigureの過去形、または過去分詞。(…の)外観を損じる、 (…を)醜くする、 (…の)価値を傷つける
dissolves [dɪˈzɑlvz] : dissolveの三人称単数現在。dissolveの複数形。分解する、 分解させる
esteem [estíːm] : 尊重する、尊敬する、重んずる、(…を)尊敬する、(…を)(…と)考える、思う
filthy [fílθi] : 不潔な、よごれた、汚い、みだらな、下品な、卑猥(ひわい)な、ひどい、くさるほどあって
flush [flˈʌʃ] : ぱっと赤らむ、顔を赤くする、顔にさっと上る、輝きだす、ばら色になる、ほてる、ぱっとなる、顔をほてらせる、どっと流れる、ほとばしる
forgiveness [fɝˈgɪvnʌs] : (罪などの)許し、容赦、(借金の)免除、寛大さ、寛容性
ghostly [ˈgostli] : 幽霊のような、ぼんやりとした
gig [gíg] : (昔の)ギグ馬車、ギグボート、(魚を突き刺す)やす、(一回一回の契約に基づいて行なうジャズ演奏家などの)仕事
goody [gˈʊdi] : おいしいもの、(特に)キャンディー、菓子、アイスクリーム(など)、特別に魅力のあるもの
graffiti [græfíːṭi] : (壁などに書かれた)落書き
gravy [gréɪvi] : 肉汁、グレービー、(この肉汁を調理して作る)グレービーソース、ぼろいもうけ、思いがけない収入、「うまい汁」
gross [gróʊs] : (控除する前の)総体の、全体の、風袋(ふうたい)共の、大まかな、全般的な、大きい、(不快なほど)太った、でぶの、生い茂った、はびこった
grudge [grˈʌdʒ] : (…を)与えるのを惜しむ、(…に)(…を)与えしぶる、惜しむ、うらやむ、そねむ
gruesome [grúːsəm] : ぞっとする、身の毛のよだつ(ような)、ものすごい
gucky [***] :
hack [hˈæk] : (おのなどで乱暴にまたは乱雑に)たたき切る、ぶった切る、切り刻む、めった切りにする、(森林などを)切り払って進む、たたき切って作る、うまくやり抜く、むこうずねをける、(ボールを持っている)腕をはたく、取り組む
harassing [hɝˈæsɪŋ] : harassの現在分詞。(しつこく)悩ます、 困らせる、 うるさがらせる、 苦しめる
inability [ìnəbíləṭi] : できないこと、無力、無能
incapable [ìnkéɪpəbl] : (…が)できなくて、(人格的に)とても(…が)できなくて、(法的に)(…の)資格がなくて、(…を)許さなくて、受け付けないで、無能な、無力の
insensitive [ìnsénsəṭɪv] : 無感覚な、感受性のない、(…を)感じないで、(…に)鈍感で、無神経な、人の気持ちがわからない、無神経で
irrelevant [ìréləv(ə)nt] : 不適切な、見当違いの、的はずれの、(…と)無関係で、見当違いで、重要でない、無意味な
irreparable [ìrép(ə)rəbl] : 修繕できない、取り返しのつかない
jargon [dʒάɚg(ə)n] : (普通の人にはわからない)専門語、職業語、通語、隠語、専門語だらけの話、わけのわからない言葉、ちんぷんかんぷん、たわごと、ひどい方言、(未開人などの)野蛮な言葉
liability [lὰɪəbíləṭi] : (義務としての)責任のあること、責任、義務、(特に法律によって)責任のあるもの、負債、債務、(…の)傾向があること、(…に)かかりやすいこと、不利(になる物、人)
lib [líb] : 解放運動
likeness [lάɪknəs] : 似ていること、類似、似たもの、類似点、肖像、似顔、写真、酷似した人、外観、見せかけ
loused [laʊzd] : louse up: ~を台無しにする
lousy [lάʊzi] : シラミがたかった、不潔な、汚らしい、いやな、ひどい、卑劣な、あさましい、(…が)たんまりあって
matrimonial [m`ætrəmóʊniəl] : 結婚の、夫婦の
midlife [ˈmɪˌdlaɪf] : 中年
morons [ˈmɔˌrɑnz] : moronの複数形。ばか、 まぬけ
motherhood [ˈmʌðɝˌhʊd] : 母であること、母性
mutually [‐tʃuəli] : 相互に、互いに
negligence [néglɪdʒəns] : 怠慢、手抜き、不注意、手抜かり、むとんちゃくさ、気にしないこと、(不注意による)過失
nigh [nάɪ] : 近い
obstacle [άbstəkl] : 障害(物)、じゃま(もの)、妨害
overqualified [ˈovɝˌkwɑlʌˌfaɪd] : オーバースペック
overruled [ˌovɝˈruld] : overruleの過去形、または過去分詞。(権力で)くつがえす、 却下する、 無効にする
pageant [pˈædʒənt] : 野外劇、ページェント、(時代衣装などをつけた壮麗な)行列、山車(だし)、華やかな見もの、(壮麗な行列を思わせる)目を見張るような連続、壮観、壮麗、盛儀、(意味のない) 虚飾
pep [pép] : 元気、気力
permanently [ˈpɝmɑˌnɛˌntli] : 永久に、いつまでも
petitioner [‐ʃ(ə)nɚ] : 請願者、(離婚訴訟の)原告
pointy [ˈpɔɪnti] : 鋭いね
presiding [prɪˈzaɪdɪŋ] : presideの現在分詞。議長をする、 司会をする、 主人役を務める
privy [prívi] : (…に)内々関与して
pros [proz] : プロリン
psychiatrist [sɑɪάɪətrɪst] : 精神病医
relevant [réləv(ə)nt] : (当面の問題にとって)適切な、妥当な、関連のある、関連して、関係があって
remiss [rɪmís] : (…に)怠慢で、不注意で、うかつで
residency [rézədnsi] : 研修医としての勤め口、(医師の)研修期間
respectability [rɪspèktəbíləṭɪ] : (社会的に)ちゃんとしていること、恥ずかしくないこと、体面、世間体、社会的地位
respondent [rɪspάndənt] : (アンケートなどの)解答者、(離婚訴訟の)被告
retoucher [***] : レタッチャー
schlock [ʃlάk] : 低俗な、くだらない
seltzer [ˈsɛltsɝ] : セルツァー; セルツァ
shaky [ʃéɪki] : 揺れる、ぐらつく、がたつく、ぶるぶる震える、よろめく、震える、不安定な、危なっかしい、心もとない、当てにならない
shortcomings [ˈʃɔˌrtkʌmɪŋz] : shortcomingの複数形。短所、 欠点
sisterhood [ˈsɪstɝhʊd] : 姉妹であること、姉妹関係、姉妹の道、婦人団体、(特にカトリックの)女子修道会、修道女会
spooks [spuks] : spookの三人称単数現在。spookの複数形。幽霊
spooky [spúːki] : 幽霊のような、気味の悪い、怖がる、おびえる、スパイの
sportswear [ˈspɔˌrtswɛr] : 運動着、スポーツウェア
stability [stəbíləṭi] : 安定、確固、着実、堅忍不抜、(船舶・航空機の)復原力、安定性
stitches [ˈstɪtʃɪz] : stitchの三人称単数現在。stitchの複数形。(縫い物・刺繍などの)ひと針、 ひと縫い、 ひと編み、 ひとかがり
succinct [sʌksíŋ(k)t] : 簡潔な、簡明な
suing [ˈsuɪŋ] : sueの現在分詞。スー
survivor [‐vɚ] : 生き残った人、生存者、助かった人、遺族、残存物、遺物
sweaty [swéṭi] : 汗をかいている、汗にまみれた、汗でぬれた、汗臭い、汗の出るような、ひどく暑い、骨の折れる
syrup [sˈɚːrəp] : シロップ、糖みつ、みつ、シロップ剤
thattaboy [***] :
token [tóʊk(ə)n] : しるし、象徴、証拠、記念品、形見、証拠品、(地下鉄・バス料金などに用いられる)代用貨幣、トークン、(商品との)引替券
unfaithful [`ʌnféɪθf(ə)l] : 不実な、不貞な、浮気をする、(…に)不貞で、忠実でない、誠実でない、(…に)忠実でなくて、誠実でなくて
unfit [`ʌnfít] : 健康でない、不調で、(…に)不適当で、不適任で、不向きで
unload [`ʌnlóʊd] : 荷をおろす、積み荷を揚げる、おろす、(…を)押しつける、打ち明ける、弾丸を抜き取る、フィルムを取り出す
vagueness [ˈvegnɪs] : あいまいさ; ばく然; 漠然性
violation [vὰɪəléɪʃən] : (法律・約束などの)違反、違背、妨害、侵害、侵入、神聖を汚すこと、冒涜、(婦女子への)暴行、強姦(ごうかん)
visitation [vìzətéɪʃən] : (監督官の)公式訪問、視察、巡察、巡回、臨検、(聖職者の)病人への見舞い、しりの長い訪問、長居、天罰、災い
wicked [wíkɪd] : (道徳的に)邪悪な、不道徳な、不正な、悪意のある、意地悪な、邪悪で、意地悪で、いたずらな、ちゃめな、不快な
workday [ˈwɝˌkde] : 仕事日、就業日、平日、1 日の就業時間
yucky [jˈʌki] : すごくまずい、不快な
クレイマークレイマーの見どころ
この映画は第52回アカデミー賞作品賞を獲得しており、クレイマー夫婦を演じる演技派俳優のダスティン・ホフマンとメリル・ストリープの実力との声も多いが、誰にでも起こりうる、また子供の立場としても可能性があり、物語として共感を呼ぶものも多いだろう。名優2名とともに、息子役を演じたジャスティン・ヘンリーの表情や演技が、寂しさや悲しさ、嬉しさも膨らませてくれていたように感じる。
見どころといえば、やはり父と子の料理のシーンだと思う。料理をしてきていない男性とは本当にこんな風なのかと思ってしまうが、自分が好き勝手食べるものとは違うのできっと思っているより難しいのだろう。2人の生活が始まった当初はたどたどしかったフレンチトーストも、最後にはなんと自然なことだろうか。でも、その数分でさえも悲しく感じてしまうのは、この映画を見た人なら分かるだろう。
クレイマークレイマーの主題歌・挿入歌など
曲名:Vivaldi Mandolin Concerto in C Major(マンドリン協奏曲ハ長調RV.425)
作曲者名:Antonio Lucio Vivaldi(アントニオ・ルーチョ・ヴィヴァルディ)
「四季」で有名なヴィバルディにより作曲されたマンドリンのための協奏曲。ギターとの掛け合いが、まるで親と子の会話のようでもありますね。素晴らしい名曲ですね。
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