2014年に公開され、映画としても音楽からの視点でも話題となった名作「Whiplash – セッション」。筆者としてもかなり衝撃を受けた作品でした。
第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、教師のテレンス・フレッチャーを演じたJ・K・シモンズが助演男優賞、それを含む3部門を受賞した名作です。
現代の「Whiplash」とは本来「ムチ打ち」を意味し、首に大きな負荷がかかるドラマーの職業病であるが、本映画はジャズが主体なので、腰から首まで真っ直ぐにしているシーンが多いです。アメリカのヘヴィメタルバンドにメタリカというグループがありますが、そのバンドの曲に同タイトルの「Whiplash」という曲があり、それはまさに首がむち打ちになるような曲なので、その動画は最後に貼っておきますので、興味のある方は是非ご覧ください。
舞台はアメリカ最高峰の音楽学校「シェイファー音楽院」と言われていますが、そのような学校は実在せず、ニューヨークにある名門「ジュリアード音楽院」がそのモデルと言われています。
あらすじや主演キャストなどは他のサイトでも確認出来るので、このコンテンツでは「Whiplash – セッション」を英語で見るための英単語リストもまとめてありますので、ぜひご利用ください!
セッションの動画
セッションの監督、出演者等
監督:Damien Chazelle(デイミアン・チャゼル)
脚本:Damien Chazelle(デイミアン・チャゼル)
出演者:Miles Teller(マイルズ・テラー)、J. K. Simmons(J・K・シモンズ)、Paul Reiser(ポール・ライザー)等
公開日:2014年10月10日(日本:2015年4月17日)
上映時間:106分
制作会社:Bold Films(ボールド・フィルムズ)、Blumhouse Productions(ブラムハウス・プロダクションズ)、Right of Way Films(ライト・オブ・ウェイ・フィルムズ)
セッションの見どころ
106分という決して長くはない時間に、よくこれだけの内容を詰め込んだなというべきか、音楽に生徒と教師、仲間、恋愛、家族、父親、自己、師弟関係と、確かに一般的に生活していても普通に発生しうる事柄ではあるんですが、1つ1つが重いというか濃いというか。それぞれが見どころであるとも言えます。
でも、やはり見どころといえば、ラストの9分19秒でしょう。鬼気迫る演奏はもちろんのこと、J・K・シモンズ演じるフレッチャーの表情、笑顔は何を意味するのか、見る人によって感じ方も異なるかと思いますが、1番の見どころであることは間違いありません。狂気に満ちた怖さにも感じました。
また、見どころとは違いますが、映画作品としては本映画は素晴らしいものと思いますが、音楽や芸術に関してはどうなんだろうか、と疑問に感じました。当然厳しい世界だとは思いますが、自分が出来なかったことを生徒に押し付け、かつ横暴な教師がいていいのかと。恋人とも別れ、狂気に満ちた状態にならなければ素晴らしい演奏は出来ないのかと。映画は絶賛されていますが、ジャズや音楽に愛情は感じられませんでしたね。あれでは夢や希望もない。あくまでも筆者の意見ですが。
セッションに出てくる英単語
全ての英単語数:約5,768個
英単語の種類:約1,148種類
チェックしておく英単語リスト:77個
この単語リストを先にチェックしておけば、映画の英語も自然に聴こえてきますよ!
alternate[ˈɔːltɚnət] : 交互の、かわるがわるの、一つおきの、互い違いの、(茎に対して)互生の
avant[ʌˈvɑnt] : 前衛;アヴァンギャルド;(軍の)前線
bachelors[ˈbætʃʌlɝz] : bachelorの三人称単数現在。bachelorの複数形。未婚男性、 独身男性
bark[bάɚk] : (…に)ほえる、(…を)どなる、ズドンと鳴る、(商店・見せ物などの)呼び込みをする
calculator[‐ṭɚ] : 計算者、(小型の)計算器、計算表
capella[kʌˈpɛlʌ] : a cappella(イタリア語):ア・カペラ
catastrophe[kətˈæstrəfi] : (突然の)大惨事、大災害、大きな不幸、大失敗、破滅、破局、(悲劇などの)大詰め、結末、(地殻などの)突然の大変動
characterise[***] : 特徴づける
classier[ˈklæsiɝ] : classyの比較級。高級な、 上等な、 いきな、 シックな
cocksuckers[***] : cocksuckerの複数形。馬鹿で苛立たしくあほらしい人々に対して向けられる侮辱的言葉
conservatory[kənsˈɚːvət`ɔːri] : 温室、音楽学校
criticise[kríṭəsὰɪz] : 批評する、批判する、非難する
cunt[kˈʌnt] : 女性性器、膣(ちつ)、女、女性、いやなやつ
cursed[kˈɚːsɪd] : のろわれた、たたられた、のろうべき、いまいましい、(…で)苦しんで、持って
cursing[ˈkɝsɪŋ] : curseの現在分詞。(人などに災い・不幸がふりかかるようにと)のろう
daisy[déɪzi] : ヒナギク、フランスギク、第 1 級のもの、すてきなもの
decapitates[***] : decapitateの三人称単数現在。(特に処刑として)首を切る
demolish[dɪmάlɪʃ] : 取り壊す、くつがえす、粉砕する、(…を)食い尽くす
depression[dɪpréʃən] : 意気消沈、憂うつ、不景気、不況、不況期、大恐慌、くぼみ、くぼ地、押し下げること、沈下
depriving[dɪˈpraɪvɪŋ] : depriveの現在分詞。奪う、 拒む5
dipshits[***] : dipshitの複数形。(スラング)愚かな人、不必要な物
distress[dɪstrés] : (身心の)苦悩、苦痛、悲痛、悲嘆、悩みの種、経済的困窮、貧苦、難儀、災難、遭難
dragger[***] : 魚をつかまえるためにトロール網または地引き網を使う漁船、何かを動かすために引っ張ったり、力いっぱい引っ張ったり、引きずったりする人
ensemble[ɑːnsάːmbl] : (各部分が総合され調和のとれた)全体、全体の趣、全体的効果、アンサンブル、少人数のための合唱曲、その合唱のために結成されている合唱団
faculty[fˈæk(ə)lti] : 能力、才能、機能、(大学の)学部、(学部の)教授団、(大学の)全教職員
faggot[fˈægət] : (男性の)同性愛者、ホモ
faggots[***] : faggotの三人称単数現在。faggotの複数形。(男性の)同性愛者、 ホモ
flatter[flˈæṭɚ] : おべっかを使う、おもねる、お世辞を言う、(喜ばせるために)お世辞にほめる、おだててさせる、喜ばせる、うぬぼれる、得意になる、得意に思う、心ひそかに(…と)信ずる
folder[ˈfəʊldə(r)] : 折りたたむ人、紙ばさみ、折りたたみ印刷物、折りたたみ広告
friendless[***] : 友のない、孤独な
garde[gɑrd] : avant-garde(フランス語):前衛(実験)的な、型にはまらない、斬新な
glued[glud] : (…に)くっついて離れないで、(…に)集中して、夢中になって
gouge[gάʊdʒ] : 丸のみ、丸たがね、金(かね)の強要、ゆすり
hurled[hɝld] : hurlの過去形、または過去分詞。(…を)強く投げつける
hymie[ˈhaɪmi] : ユダヤ人を指す差別語
incentive[ɪnsénṭɪv] : 刺激、動機、誘因、奨励金、報奨物
indebted[ɪndéṭɪd] : 恩を受けて、恩義があって、負債があって12
insane[ìnséɪn] : 正気でない、狂気の、精神異常者のための、非常識な、ばかげた
intentionally[ˌɪˈntɛnʃʌnʌli] : 意図的に
janitor[dʒˈænəṭɚ] : (ビルなどの)管理人、門番、玄関番
jeopardise[dʒépɚdὰɪz] : (…を)危うくする、危険にさらす
leprechaun[léprəkὰːn] : レプレコン
limp[límp] : (歩行が不自由で)片足を引きずる、(故障などで)のろのろ進む、進まない、もたつく、韻律が乱れる
lipped[lɪpt] : 唇のある、(…の)唇をした
misplaced[mɪˈsplest] : misplaceの過去形、または過去分詞。(…を)置き違える
moron[mˈɔːrɑn] : ばか、まぬけ、軽愚者
oopsy[***] : oops(しまった)のより控えめな表現
outlive[ὰʊtlív] : より生き延びる、長生きする、後まで生きる、(切り抜けて)生き抜く、(…を)長続きして失う
overcooked[ˌovɝˈkʊkt] : overcookの過去形、または過去分詞。(…を)煮すぎる
pansy[pˈænzi] : パンジー、サンシキスミレ、にやけた青年、同性愛の男
pantry[pˈæntri] : (家庭の)食料貯蔵室、(ホテル・船・旅客機などの)食器室、食品貯蔵室
paradiddle[***] : 速い速度で続けて打たれた太鼓(特に小太鼓)の音
pathetic[pəθéṭɪk] : 哀れを誘う、悲しい、痛ましい、(かわいそうなほど)下手な、無価値な
premed[prìːméd] : 医大予科の学生
redhead[ˈrɛˌdhɛd] : 赤毛の人
reeds[ridz] : reedの複数形。アシ、 ヨシ
retard[rɪtάɚd] : (…を)遅らせる、手間取らせる、妨害する、阻止す 10
retards[rɪˈtɑrdz] : retardの三人称単数現在。retardの複数形。(…を)遅らせる、 手間取らせる、 妨害する、 阻止する
righteous[rάɪtʃəs] : 道義的に正しい、正義の、公正な、廉直な、有徳の、正当な、当然な
rudiments[ˈrudɪmʌnts] : rudimentの複数形。基本、 基礎(原理)
rusher[ˈrʌʃɝ] : ラッシャー、〈ラグビー〉・前衛
sabotage[sˈæbətὰːʒ] : サボタージュ、妨害行為
scot[skάt] : スコットランド人、スコット族、スコット人
signee[***] : 署名者
slobbering[ˈslɑbɝɪŋ] : slobberの現在分詞。よだれをたらす
sober[sóʊbɚ] : しらふの、酒を飲んでいない、ふだん酒を飲まない、穏健な、冷静な、落ち着いた、謹直な、まじめな、地味な、落ち着きのある
squeaked[skwikt] : squeakの過去形、または過去分詞。チューチュー鳴く
squeaker[ˈskwikɝ] : チューチューいうもの、(競技・選挙などでの)辛勝
stumbled[ˈstʌmbʌld] : stumbleの過去形、または過去分詞。つまずく、 よろめく
stunning[ˈstʌnɪŋ] : 気絶させる、ぼうっとさせる、耳を聞こえなくする、すてきな、魅力的な、すばらしい
subjective[səbdʒéktɪv] : 主観の、主観的な、想像(上)の、主語としての、主格の
tanned[tænd] : tanの過去形、または過去分詞。なめす
tarnished[ˈtɑrnɪʃt] : tarnishの過去形、または過去分詞。曇らせる、 さびさせる、 変色させる
tonal[tóʊnl] : 調子の、音色の、色調の、色合いの
weasel[wíːzl] : イタチ、こそこそした男、ずるい人
weepy[wíːpi] : 涙もろい、涙ぐんだ、お涙ちょうだい(もの)の
willow[wíloʊ] : ヤナギ、ヤナギ材、(クリケットの)バット
タイトルと同名のメタリカの名曲?
曲名:Whiplash(ウィップラッシュ)
アーティスト名:Metallica(メタリカ)
「Whiplash」と聞けば、知っている人は映画よりもまずこの曲を思い浮かべるのではないでしょうか。
訳の「ムチ打ち」に相応しい名曲?でしょう。ジャズも名曲ですが、たまにはこういう曲を聴きながら、頭を振りまくるのもいいですよ!
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