2016年に公開され、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞で多くの部門にノミネートされ、かつ受賞もしている話題の映画「Moonlight(ムーンライト)」。
映画のタイトルやジャケットだけではストーリーが想像できないが、ジャンルとしてはドラマ映画。貧困の黒人家庭、家庭内暴力、いじめ、ド○ッグなど、これまでにも描かれてきた題材ではあるが、そこにホモセクシャルな要素も加わり、他とは異質な雰囲気を醸し出している。
主な撮影場所は、監督、脚本を手掛けたバリー・ジェンキンスの故郷、アメリカ・フロリダ州マイアミで行われたとのこと。
黒人がよく使うと言われるスラングや短縮系も多いので、英語としては分かりにくい部分もあるかと思います。
あらすじや主演キャストなどは他のサイトでも確認出来るので、このコンテンツでは映画「Moonlight(ムーンライト)」を英語で見るための英単語リストもまとめてありますので、ぜひご利用ください!
ムーンライトの動画、名言
ムーンライトの監督、出演キャスト等
監督:Barry Jenkins(バリー・ジェンキンス)
脚本:Barry Jenkins(バリー・ジェンキンス)
出演者:Trevante Rhodes(トレヴァンテ・ローズ)、André Holland(アンドレ・ホランド)、Janelle Monáe(ジャネール・モネイ)、Ashton Sanders(アシュトン・サンダース)、Jharrel Jerome(ジャレル・ジェローム)、Naomie Harris(ナオミ・ハリス)、Mahershala Ali(マハーシャラ・アリ)等
公開日:2016年10月21日(日本:2017年3月31日)
上映時間:111分
制作会社:A24(A24)、Plan B Entertainment(プランBエンターテインメント)、Pastel Productions(パステル・プロダクションズ)
ムーンライトに出てくる英単語
全ての英単語数:約5,567個
英単語の種類:約8,24種類
チェックしておく英単語リスト:49個
この単語リストを先にチェックしておけば、映画「ムーンライト」の英語も自然に聴こえてきますよ!
a’ight[***] : all rightの短縮形
alight[əlάɪt] : 降りる、飛び降りる、下降する、止まる、(…に)出くわす、(…を)偶然見つける
blunt[blˈʌnt] : 鈍い、なまくらの、無遠慮な、無愛想な、鈍感な、ぶっきらぼうな、率直すぎる
bruh[***] : 《俗》 bro(=brother)の口語表現
chick[tʃík] : ひよこ、ひな鳥、子供、若い女、娘
chokin’[***] : choking:息苦しくさせる、窒息させる(ような)、(感動で)むせぶような
crackhead[ˈkræˌkhɛd] : 精製結晶コ○インの常用者
creeping[ˈkripɪŋ] : はい回る、のろい、忍びやかな、徐々に忍びよる、潜行性の、むずむずする、ぞっとする、こそこそ取り入る、卑劣な
cursing[ˈkɝsɪŋ] : curseの現在分詞。(人などに災い・不幸がふりかかるようにと)のろう
dawg[***] : 仲間、良い友人。おもに黒人の間で使われる
deoxyribonucleic[diˌɑksiˌraɪbonuˈkleɪk] : デオキシリボ核酸
detention[dɪténʃən] : 引き止め、阻止、拘留、留置、拘禁、放課後の留め置き
disrespect[dìsrɪspékt] : 無礼、失礼
dope[dóʊp] : 麻薬、(競走馬などに飲ませる)興奮剤、機械油、ドープ塗料、内報、勝ち馬予想、(秘密の)情報、まぬけ
faggot[fˈægət] : (男性の)同性愛者、ホモ
fiyah[***] : スラング:素晴らしい、エキサイティングな
gon’[ˈ–gὰn] : スラング:going (to)、gonna
gummy[gˈʌmi] : ゴム(性)の、粘着性の、ゴムのついた、ねばねばする、ゴム液を出す、歯の抜けた、歯のない
habitat[hˈæbət`æt] : 生息場所、生息地、生育地、住居、住まい
hem[hém] : (衣服の)ヘム、へり、縁、せき払い
hisself[ˌhɪˈsɛlf] : 彼自身
holla[ˈhɑlə] : 非常にやかましい発声(動物の鳴き声のような)
hollerin’[***] : hollerの現在分詞。叫ぶ、 どなる、 大声で言う
homie[***] : (特に男性同士で)同郷の友人;親友;若者仲間、友達;仲間;相棒
hooker[hˈʊkɚ] : かぎで引っかけるもの、売春婦、大量の酒、フッカー、オランダの 2 本マストの帆船、(アイルランド・英国などの) 1 本マストの漁船、おんぼろ船、船
hos[hoz] : スラング:house
imma[aɪmə] : ~する(つもりだ);I’m going to の略
jitney[dʒítni] : (特定地域の短距離輸送用の)小型バス
juvie[***] : ヤンキー
kin[kɪn] : 血縁、親族、親類
knuckleheads[***] : knuckleheadの複数形。あほ、ばか、とんま
lightweight[ˈlaɪˈtwet] : 標準体重以下の人、ライト級の選手、つまらない人
molecule[mάlɪkjùːl] : 分子
mug[mˈʌg] : マグ、大型カップ、マグ 1 杯、顔、口、(だまされやすい)ばか、だまされやすい人、悪党、ごろつき、ちんぴら
nosey[nóʊzi] : おせっかいな、穿鑿好きな、〈聞きたがる〉・物好きな
o’s[άs] : 骨、口、穴
probation[proʊbéɪʃən] : (性格・適性などを見定めるための)試験、検定、見習い期間、実習(期間)、仮採用(期間)、(失格・処罰学生の)仮及第期間、執行猶予、(執行猶予中の)保護観察
refund[rɪfˈʌnd] : 払い戻す、返済する
revoked[rɪˈvokt] : revokeの過去形、または過去分詞。取り消す、 廃止する、 無効にする、 解約する
s’up[sˈʌp] : 《俗語》=What’s up?(どうしたの?)
shorty[ʃˈɔɚṭi] : 背の低い人、ちび、短い服
slick[slík] : なめらかな、すべすべした、つるつる滑る、上手な、巧妙な、口先のうまい、如才のない、ずる賢い、つや出し上質紙を使った
stairway[ˈstɛˌrwe] : 通路階段; 階段
sup[sˈʌp] : 《俗語》=What’s up?(どうしたの?)
tampon[tˈæmpɑn] : タンポン、止血栓
trappin’[***] : trap:スラングで、女の子のように見える男の子、男の娘、女装男子、トランスジェンダー
vibing[***] : 《スラング》リラックスしたり、何もせずにその場の雰囲気を楽しむこと
wassup[***] : 《俗語》=What’s up?(どうしたの?)
y’alls[***] : you allsの短縮形
ムーンライトの見どころ
映画のストーリーが3章、少年期、青年期、成人後となっていて、それぞれの苦悩や葛藤が表現されており、それ自体も共感できるところがあり興味深い。
いじめや家庭な暴力、性的なシーンもあるが、印象的なシーンといえば映画の序盤、マハーシャラ・アリ演じるフアンが、主人公のシャロンを海に連れていき、泳ぎを教えるシーンではないだろうか。
なぜフアンはシャロンにあんなに寄り添ったのだろうか。浜辺でこの映画のタイトルの原案となった「In Moonlight Black Boys Look Blue(月明かりの下で、黒人の子供は青く見える)」「You Blue(お前はブルーだよ)」と、以前の老婆との物語を伝える。
その後、「自分の道は自分で決めろよ。周りに決めさせるな。」と。これは小さいことや家庭の事情、黒人だからということで人生を諦めるな、というメッセージなのだろうか。月明かりの下では、黒人もブルーになれると。それともフアンはシャロンがホモセクシャルであることを気づいていたのだろうか。そして実は自分も同じであり、自分が出来なかったその気持ちに正直になれと。
ムーンライトの主題歌、挿入歌等
曲名:Hello Stranger(ハロー・ストレンジャー)
アーティスト名:Barbara Lewis(バーバラ・ルイス)
黒人が主役の映画としては珍しく、ヒップホップなどの挿入歌は少なく、クラシックやボサノバ、オールドミュージックなどが使われていますね。
この曲がかかるシーンも、車で地元に戻ってくるシーンではヒップホップが使われていましたが、ケヴィンの店ではこの曲がかかり、一気に昔の懐かしい思い出が溢れてくるように感じますね。
コメント