原題のタイトルは1776年7月4日、アメリカ独立宣言の冒頭部分、「Life, Liberty and the pursuit of Happiness」に由来するものであり、仕事の失敗により一時は子供と2人、ホームレスにまで落ちぶれる実在の人物クリス・ガードナーの半生を描いた映画が、この「The Pursuit of Happyness – 幸せのちから」だ。
日本では英語の原題のほうはあまり知られていないことだろう。「Happiness」の綴りがなぜ違うのかも映画でさりげなく語られている。本来の訳でいうと「幸せの追求」「幸福追求」と訳すのが正しいかと思われるが、この邦題は「幸せのちから」と訳されている。また、このタイトルからはなんだか家族団欒、ハッピーな映画を想像させるが、決してそんな内容ではなかった。色々と考えさせられる重いテーマとも思われる。
舞台は1981年のアメリカ・カリフォルニア州のサンフランシスコ。多くの壁の落書きが周辺の貧しさや治安などを想像させる。この映画ではよくあんな状況から諦めずに挑戦し続けることが出来るなと考えさせられる。
映画の中でも出てきたルービック・キューブは実際に1980年5月にアメリカで発売されており、まさに事実に基づいた内容になっている。
あらすじや主演キャストなどは他のサイトでも確認出来るので、このコンテンツでは「The Pursuit of Happyness – 幸せのちから」を英語で見るための英単語リストもまとめてありますので、ぜひご利用ください!
幸せのちからの動画、名言
Don’t ever let somebody tell you.
– 誰にも言わせるな –
幸せのちからの名言・名セリフと日本語訳
映画「幸せのちから」を見て、心に残るシーン・セリフは人それぞれあると思いますが、ここでは名言・名セリフと言われる言葉とその日本語訳を紹介します。
”Don’t ever let somebody tell you, “You can’t do something.” Not even me.”
「”お前にはできない。”なんて誰にも言わせるな。俺にでさえもだ。」
バスケのプロになるんだ、という息子のクリストファーに対し、自分が大したことがなかったので、息子も同じようなものだろうと決めつけて言ってしまったあと、ハッと気づき、このセリフ言う。
”You got a dream, you gotta protect it.”
「夢があるならそれを守り通すことだ」
これも同じシーンですね。これは自分にも言い聞かせているようで、どの年代になってもグッとくる名言ですね。
まだまだ名言や良い英語フレーズはありますので、随時更新していきますね。
幸せのちからに出てくる英単語
全ての英単語数:約9,688個
英単語の種類:約1,388種類
チェックしておく英単語リスト:62個
この単語リストを先にチェックしておけば、映画「幸せのちから」の英語も自然に聴こえてきますよ!
adjective[ˈædʒɪktɪv] : 形容詞
allergic[əlˈɚːdʒɪk] : アレルギー(性)の、アレルギーを起こして、(…が)大嫌いで
astronaut[ˈæstrən`ɔːt] : 宇宙飛行士
audit[ˈɔːdɪt] : 会計検査、(会社などの)監査、(問題の)審査
babysit[ˈbebiˌsɪt] : (両親が外出の間雇われて)ベビーシッターをする
backwards[bˈækwɚdz] : 前後逆;前後ろ反対
bathe[béɪð] : 入浴させる、湯を使わせる、入浴する、洗う、(…を)(…に)浸す、(…を)おおう、(…に)いっぱいに注ぐ
briefly[bríːfli] : 簡単に、手短に、手短に言えば、しばらく、一時的に
brokerage[bróukəridʒ] : 仲買(業)、周旋、仲買手数料、口銭
bulb[bˈʌlb] : (タマネギなどの)球根、鱗茎(りんけい)、球状のもの、電球、(温度計などの)球、バルブ、球状部分
capabilities[ˌkepʌˈbɪlʌtiz] : capabilityの複数形。(…の)能力、 才能、 手腕、 のできること
cavemen[***] : 粗野な男、野人、穴居人(cavemanの複数形)
commodities[kʌˈmɑdʌtiz] : commodityの複数形。商品、 (農業・鉱業などの)産物
competitive[kəmpéṭəṭɪv] : 競争の、競争的な
comprehensive[kὰmprɪhénsɪv] : 包括的な、広い、理解力のある、わかりのよい
declaration[dèkləréɪʃən] : 宣言、発表、布告、告白、(税関・税務署での)申告(書)、供述、(証人の)宣言、(訴訟における)原告の陳述、切り札宣言
deficit[défəsɪt] : 不足(額)、(金銭の)不足、赤字
deficits[ˈdɛfʌsʌts] : deficitの複数形。不足(額)
delightful[dɪlάɪtf(ə)l] : (人に大きな喜びを与える意味で)楽しい、愉快な、快適な
denser[ˈdɛnsɝ] : denseの比較級。密集した
density[dénsəṭi] : 密集、濃度、(霧などの)深さ、(人口)密度、比 4
diligence[dílədʒəns] : 勤勉、精励
disturbers[***] : disturberの複数形。荒らし
doctors’[ˈdɑktɝz] : doctorの三人称単数現在。doctorの複数形。医師、 医者
earnestness[ˈɝnʌstnʌs] : まじめさ、真剣、熱心
evaluation[ɪv`æljuéɪʃən] : 査定、評価
excel[eksél] : (…で)(…に)勝る、優れる、これまで以上にやる
familiarize[fəmíljərὰɪz] : (…に)親しませる、慣れさせる、習熟させる、(…に)親しむ、習熟する、慣れる、(…を)親しませる、なじませる、普及させる、世間に広める
federal[fédərəl] : 連邦の、連邦制の、連邦政府の、米国家の、合衆国の、(米国の南北戦争時代の)北部連盟の、北軍の、(米国の)連邦党の
ferrite[férɑɪt] : フェライト(酸化鉄を主成分にコバルトやニッケル、マンガンなどを混合焼結した磁性体(電子素材))
gizmo[gízmoʊ] : 何とかいうあの機械
glasswork[glǽswə̀ːrk] : ガラス製造(業)、ガラス製品
holly[hάli] : セイヨウヒイラギ、アメリカヒイラギ、(クリスマスの飾り用の)セイヨウヒイラギの枝
inductor[‐tɚ] : 聖職授与者、誘導子、感応物質、誘導質
jimmy[dʒími] : 組み立てかなてこ
jimmying[***] : jimmyの現在分詞。組み立てかなてこ
landlord[lˈæn(d)l`ɔɚd] : (旅館・下宿などの)主人、亭主、家主、地主
medley[médli] : 寄せ集め、ごった混ぜ、(よく知られた曲の一部分ずつをつなぎ合わせて一つにまとめた)接続曲、混合曲、メドレー
microscope[mάɪkrəskòʊp] : 顕微鏡
noun[nάʊn] : 名詞
oversees[ˈovɝˌsiz] : overseeの三人称単数現在。監督する
pass/fail[***] : 合格/失格
payable[péɪəbl] : 支払うべきで、支払い満期で、支払われるべき 6
payroll[ˈpeɪɹoʊl] : (会社・工場・官庁などの)給料支払い簿、従業員名簿
pension[pénʃən] : 年金、恩給、養老年金、(芸術家などへの)奨励金、ペンション
preacher[ˈpritʃɝ] : 説教者、伝道者、訓戒者、お説教をする人
prep[prép] : 宿題、準備
procedures[prʌˈsidʒɝz] : procedureの複数形。(進行・行動の)手続き、 手順、 順序
quota[kwóʊṭə] : 分担分、割り当て、(製造・輸出入などの)規定数量、(受け入れる移民・会員・学生などの)定数・定員
resume[rɪzúːm] : (中断した後に)再び始める、再び続ける、また(…し)始める、(…を)再び取る、取り戻す、回復する
revolutionary[revolutionary] : 革命の、アメリカ独立戦争の、革命的な、画期的な
rex[réks] : 王、君、国王
riddance[rídns] : 免れること、除去、やっかい払い、やっかい払いができてよかった!
smalltime[***] : 取るに足らない、重要でない
stockbroker[ˈstɑˌkbrokɝ] : 株式仲買人
swivel[swívl] : 回り継ぎ手、自在軸受け、(回転いすなどの)台
ultimately[ˈʌltʌmʌtli] : 最後に、ついに、結局、究極的には
unappreciated[ˌʌnʌˈpriʃiˌetɪd] : 価値を認められていない
underrated[ˌʌndɝˈretɪd] : underrateの過去形、または過去分詞。低く見積もりすぎる、 過小評価する、 見くびる
verify[vérəfὰɪ] : 正しいことを確かめる、確かめる、実証する、(証拠・宣誓書などによって)立証する
windshield[ˈwɪˌndʃild] : (自動車の)フロントガラス
wiper[ˈwaɪpɝ] : ぬぐう人、ぬぐうもの、ふきん、手ぬぐい、タオル、スポンジ、(自動車などの)ワイパー
幸せのちからの登場人物、キャスト、監督、脚本等
映画はもちろん監督や脚本も重要ですが、なんといっても誰がどの役を演じるのか、それが作品の良し悪しを大きく左右すると言っても過言ではないですよね。映画「幸せのちから」では、登場人物に以下のような俳優が配役され、出演しています。
クリス・ガードナー役 | ウィル・スミス |
クリストファー役 | ジェイデン・スミス |
リンダ役 | タンディ・ニュートン |
ジェイ・トゥイッスル役 | ブライアン・ホウ |
マーティン・フローム役 | ジェームズ・カレン |
アラン・フレーケシュ役 | ダン・カステラネタ |
ウォルター・リボン役 | カート・フューラー |
チュー夫人役 | タカヨ・フィッシャー |
タクシードライバー役 | ズハイル・ハダド |
大家役 | ヴィクター・レイダー=ウェクスラー |
男性運転手役 | ジョセフ・ヌネズ |
ウェイン役 | マーク・クリストファー・ローレンス |
ホームレス役 | ジョン・ロブ |
ティム・リボン役 | ドミニク・ボヴ |
ディーン・ウィッターの秘書役 | エリン・ビアズ |
フェラーリのオーナー役 | ジェフ・キャラン |
役員役 | ジョン・コヴァセヴィッチ |
インターン役 | ケヴィン・クルック |
監督、脚本等その他の情報は以下の通りです。
監督 | ガブリエレ・ムッチーノ |
脚本 | スティーヴン・コンラッド |
製作 | トッド・ブラック ジェイソン・ブルメンタル スティーヴ・ティッシュ ジェームズ・ラシター ウィル・スミス |
製作総指揮 | ルイス・デスポジート マーク・クレイマン デヴィッド・アルパー テディ・ジー |
ナレーター | ウィル・スミス |
音楽 | アンドレア・グエラ |
撮影 | フェドン・パパマイケル |
編集 | ヒューズ・ウィンボーン |
製作会社 | コロンビア映画 オーバーブック・エンターテインメント レラティビティ・メディア エスケイプ・アーティスツ |
配給 | コロンビア映画 |
公開 | 2006年12月15日 (日本:2007年1月27日) |
上映時間 | 117分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
製作費 | $55,000,000 |
興行収入 | $307,077,295(日本:27.1億円) |
幸せのちからの見どころ
この映画の見どころいえば、家賃も払えないような状況の中、全く異なる分野に挑戦しチャンスを掴み、さらに色を勝ち取るサクセスストーリーかとは思いますが、その主人公クリス・ガードナーを演じるウィル・スミスだけでなく、息子のクリストファーの愛らしさ、素直さを感じさせる演技も見どころの1つですね。かつ、息子役のジェイデン・スミスは実のウィル・スミスの息子であり、本当の親子となるわけで、演技を超えたお互いの愛情を感じさせます。
また、ハッピーエンドとはいえ、そこまでの過程はとても過酷なもので、苦しみや不幸とは重なっていくものかと感じさせられます。駅のトイレの床にペーパーを敷き、息子を眠らせるクリス。その目には涙がたまり、無力さや恥ずかしさなどが伝わってきて、やるせない気持ちになります。私だったらその状況でモチベーションを保って、研修や仕事に励むことが出来ただろうか。全てを投げ出したくなったり、無気力になってしまいそうだ。だがそれも息子がそばにいたからだろう。
邦題が原題にそった「幸福の追求」ではなく「幸せのちから」としたのは、家族がちからをくれる、幸せとは家族のことを表したかったからなのかもしれない。
幸せのちからの主題歌、挿入歌等
曲名:Jesus Children Of America(ジーザス・チルドレン・オブ・アメリカ)
アーティスト名:Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)
面接を終え、家に帰ってペンキ塗り再開。インターンをしようか悩んでいるときに流れる曲。
1973年にリリースされたアルバム『Innervisions』に収録されている曲。この曲は、アルバムの中でも社会的なメッセージが込められた楽曲の一つですね。歌詞は、人々が互いに愛し合い、困難な状況に立ち向かうことの重要性を訴えています。また、人種間の平等や社会的な変革を求めるメッセージも込められているのが、この映画とマッチしますね。
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